Lhotse

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On May 20, 2011, I successfully completed my second climb to the summit of Everest and- descended to the final base camp on South Col. In front of me for the whole trip down was Lhotse—the fourth highest mountain in the world. How would Everest look gazing back from Lhotse’speak? That thought is what brought me together with Lhotse.
 
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エベレストのことをもっと知りたい、それがすべての始まりだった。
 
天を突き刺すようにそびえるヒマラヤの山々。そこに足を踏み入れるたびに、石川の好奇心はかき立てられていきました。エベレスト登頂から10年。旅先で目にしたシェルパ族の日常、目の前に立ちはだかる峻険な頂、優しさと厳しさを併せ持った山々を捉えた石川の写真は、彼自身の身体を通じて咀嚼され、このたびヒマラヤシリーズ5部作として発表されます。

その第一弾となる「Lhotse」(ローツェ)。ヒマラヤ山脈、エベレストの南に連なる山で、標高8516m、世界第4位の高さを誇っています。チベット語で「南峰」、すなわちエベレストの南側であることを意味します。エベレスト登頂後、石川の視界から片時も消えずにそびえ立っていた山がローツェでした。その時芽生えた「ローツェの頂からエベレストを見てみたい」という気持ちが、彼をローツェへと駆り立てていきました。

ローツェの頂上に座ると見たことのなかったエベレストの姿がそこにあった。思った以上に鋭角な三角形をしていた。2年前に立ったあの頂を、ぼくは今、その隣から眺めている(石川直樹の日記より引用)
 
 
Lhotse 石川直樹
仕様:H280mm×W300mm
48ページ/ハードカバー
ISBN:978-4-907487-00-3
デザイン:田中貴志
定価:2,800円+税


石川直樹/Naoki Ishikawa
1977年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている。『NEWDIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞した。著書に『いま生きているという冒険』(イーストプレス)、『全ての装備を知恵に置き換えること』(集英社)、開高健ノンフィクション賞を受賞した、『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。
http://www.straightree.com/
 

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