© Yayoi Arimoto
© Ariko Inaoka
稲岡亜里子(ariko)、在本彌生。TRANSITという旅雑誌を立ち上げてから、ほぼ同時期に二人に出会い、世界中多くの国を一緒に行脚してきた。そして出会いから7年ほど経った現在も、毎年インドの写真を見ている。それはかの地がいかに広大で、彼女たちが一生掛かっても撮り切れないことを雄弁に物語っているように思う。そして二人はいつもまったく異なるインドを持ち帰る。土地も違えば被写体やテーマも異なる。別の国と言っても過言ではないだろう。いや、別の宇宙とも言うべきか。インドにいる外国人のポートレイトを撮影した稲岡亜里子。ヒンドゥーの浮遊感を写し出した在本彌生。二人の見たインドは私を誘うのだ。インドが呼んでいるーーまた。
加藤直徳(TRANSIT編集長)
稲岡亜里子、在本彌生 OPPOSITE INDIA
2011年4月29日(金)~5月11日(火)
12:00~20:00
SLANT
石川県金沢市広坂1-2-32 2F
076-225-7746
稲岡亜里子(ARIKO) /Ariko Inaoka
京都生まれ。17歳で渡米。NYパーソンズスクールオブデザイン写真科BFA修得、13年間の米国生活を経て2004年拠点を東京に移す。2008年赤々舎より、初写真集「SOL」を出版。アイスランドの自然を故郷である京都の寺や神社の記憶と重なり合わせながら撮ったシリーズ。「SOL」の展覧会は ROCKET(東京)、TRAX(山梨)、 SHIN-BI (京都)にて開催。2011年、インドの聖地で出逢った西洋人たちを撮影したシリーズ「OM」を天然文庫より出版。独特のテーマにそった作品を発表し続ける作家として活動をする一方で、多数の国内外雑誌でも活躍する。継続中の作品や活動は、サイト上で見ることができる。
http://www.aarriikkoo.com/
在本彌生/Yayoi Arimoto
東京生まれ。アリタリア航空で乗務員として勤務員として働いていたころ、乗客の勧めで写真を撮り始める。以降各地を移動する中で見つける奇妙かつ美しいものとの出会いを写真にして行くことが無二の喜びとなる。2006年、アートビートパブリッシャーズより、写真集『Magical Transit Days』を出版。現在、雑誌、広告、展覧会の分野で活動中。近年は動画作品も多数。
http://yayoiarimoto.jp/photo/fashion/
EXHIBITION